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付加価値生産性とは:向上のための対策


付加価値とは

製品の生産活動やサービスの提供活動を行うことによって新たに加えられた価値で、売上高(総生産額)から原材料費・燃料費・減価償却費などを差し引いた額のことをいいます。 減価償却費を差し引かない付加価値を粗付加価値、減価償却費を差し引く付加価値を純付加価値といいます。

付加価値の計算方法には、以下のように「控除法(中小企業庁方式)」と「加算法(日銀方式)」があります。


(1)控除法(中小企業庁方式)による付加価値の求め方

付加価値は、売上高から外部購入分の価値(金額)を差し引いたものであるという考え方です。

付加価値 = 売上高 - 外部購入価値

※外部購入額:材料費、部品費、商品購入、運送費、外注加工費などの支払額です。


(2)加算法(日銀方式)の付加価値の求め方

付加価値は、製造過程で積み上げられていくものであるという考え方に基づいています。

付加価値 = 経常利益 + 人件費 + 賃借料 + 金融費用 + 租税公課+ 減価償却費

  • 経常利益:所得税(法人税・住民税)、配当金、内部留保が該当します。
  • 賃借料:建物土地等の不動産の賃借料や機械等のリース料が該当します。
  • 金融費用:支払利息・割引料・保証協会の保証料が該当します。
  • 租税公課:固定資産税・印紙税・登録免許税が該当します。この部分には、所得税は含まれません。

(3)付加価値の内訳表

付加価値計算を分かり易くした内訳表です。

(3)付加価値の内訳表